Guest Blogger: 河野太一のGMAT OG12解説 SC7


Apr, 04, 2010


Categories: GMAT | Japanese | Taichi Kono | TOEFL/GMAT/GRE

This is another post from Taichi Kono, author of two textbooks on TOEFL and one on TOEIC and a highly experienced TOEFL, TOEIC, and GMAT instructor. Most of his posts will be in Japanese. This post is on GMAT sentence correction. His other posts can be found here.
-Adam

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河野塾代表の河野太一です。年来の友人である Adam Markusさんのご厚意で、”The Official Guide for GMAT Review, 12th Edition”の解説ブログの内容の一部をこちらにアップさせていただくことになりました。オリジナルは河野太一のGMAT OG12解説でご覧いただけます。なお、オリ ジナルのほうは予告なく内容を変更することがあり、ここに上げたものと相違があることがありますのでご了承ください。私のこれまでの記事やGMAT以外の 話題についてはこちらをご覧ください。

SC7
As SV, SVという構造の後ろにもうひとつSVを付けろと言われている。

(A) 後ろに付くSVには接続詞ないしはその類が必要。(A) では関係代名詞の省略が想定できる。であれば関係代名詞の後ろは不完全、つまり名詞が1つ欠けていなければならない。ここで名詞が入りうるのは concededの後ろ。するとconcedeが自動詞か他動詞かが問題になる。自動詞であればconcedeの後ろに名詞の不足はないことになり、関係 代名詞の省略という想定は成り立たない。結論から言うとconcedeは自動詞も他動詞もあり。英語には自動詞他動詞どちらの用法も持っている動詞が多 く、判断に迷った時は前後の意味から推測せざるを得ない場合もある。concedeを「譲歩する」と覚えていれば、the mass market salesとto rivalsから、「ライバルに譲った売上」→「ライバルに負けて取られた売上」と理解できるだろう。すなわちconcedeが他動詞で、後ろには目的語 が抜けており、その目的語の役割は省略された関係代名詞が果たすと想定され、文法上問題なし。しかしこの選択肢、そもそもtheyがマズイ。theyが指 すものは意味的にthe companyであろうから、数が合わない。As節ではitsで受けているので、数の違反は一層明らか。

(B)  (B)もtheyがダメ。previouslyの位置も気になる。would have doneは「〜したであろう」と、現在から過去をふり返って推測する語法(いわゆる「仮定法」)。その「推測」部分(であろう)は助動詞wouldが担当 するので、「過去には〜したであろう」と言いたければwouldに副詞句を隣接させるのがよい。したがって(A)の修飾位置は良い。(B)だと previouslyがto rivalsにかかってしまい、「過去にはライバルたちに譲ったが、今は別の人たちに譲っている」かのような誤解を与える。要は「修飾語被修飾語近接ルー ル」違反。theirも数の呼応違反。

(C) in the pastがwouldの前に出ているが、wouldに隣接しているのでOK。受動態も、能動態のほうが良いだろうが、意味は通じているので取りあえず通 過。previouslyがin the pastと重なっており、redundantでアウト。

(D) previouslyとin the pastがやはりredundant。ただしin the pastは位置的に、名詞rivalsを後置修飾している可能性もある。するとwouldを修飾しないのでredundantではなくなるが、「過去のラ イバルに譲っていた」となってしまい、「じゃあ今のライバルには譲り続けているの?」という疑問が湧く。どちらにしてもダメ。

(E) こ れまでの問題点をすべて解決しており、問題なし。

-河野太一

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