Guest Blogger: 河野太一のGMAT OG12解説 SC24
Jun, 30, 2011
Categories: GMAT | Taichi Kono | TOEFL/GMAT/GRE
-Adam
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河野塾代表の河野太一です。年来の友人であるAdam Markusさんのご厚意で、”The Official Guide for GMAT Review, 12th Edition”の解説ブログの内容の一部をこちらにアップさせていただくことになりました。オリジナルは河野太一のGMAT OG12解説でご覧いただけます。なお、オリジナルのほうは予告なく内容を変更することがあり、ここに上げたものと相違があることがありますのでご了承ください。私のこれまでの記事やGMAT以外の話題についてはこちらをご覧ください。
SC24
前置詞句がカンマまで。dioxin (S) induces (V) the production … (O)で、関係代名詞that節は、後ろの動詞がareであることと内容から、enzymesにかかるとわかる。
(A) SCにおいてS is N’s doingという形はダメ。「・・・が~すること」と日本語訳してしまえばなぜダメかわからなくなるが、英語ではawkwardとしかいいようがない。GMATはこれを撲滅したいらしい。したがって(A)(B)はアウト。
(C) カンマが2つあってorがあるので、A, B, or Cの並列かと一瞬思う。しかし(C)(D)(E)のどれを見てもorが真ん中に来ているし、同じ品詞を並べたものはない。
or の後ろがrenderという動詞であることから、これはどうやらmetabolizeと並列されているようだ。次のカンマの後ろは、such aがついた名詞句。ここで気づくことは、metabolizeは他動詞で、such a chemical irritantはその目的語ではないかということ。動詞と目的語の間に何かを挟むことはよくあるが、動詞をもうひとつ挟んで、どちらの動詞も目的語につ ながるという形もさほど珍しくない。
見るとrenderの後ろにも目的語がないので、どちらの動詞もsuch a …につながる可能性は高まった。harmlessは形容詞であるから、これはrender O Cという形をもとに、render Cを先に出してOを後に持ってきたと解釈できる。Oを後回しにした理由は、renderの直後に置いたのではmetabolizeともつながることが見え にくくなるし、renderはどちらかと言えば挿入的で、本筋はmetabolize such a …であるからだ。
これで(C)が正解の可能性が高まったが、such aがちょっと気になる。どこと対応して「そんな」と言っているのかがわからないからだ。これは他の選択肢も見たほうがよい。
(D)はthe chemical irritating itがアウト。「今現在irritateしている」というのが意味的におかしいし、itの指すものが不明。慣れた人なら理屈の前に見た目でダメと判断できるだろう。
(E)を見て気づくことがある。(C)(D)のattempt to tryはredundantだということ。これでほぼ(E)に決まり。後ろを見るとsuch aもなく、これが一番シンプル。
renderはrender O Cという文型を取り、「・・・を~にする」という意味になる。make O Cと同じ用法・意味だが、辞書によれば文語的。たまに見かけるので覚えておいて損はない。
予 備校の授業では、(C)(D)はattempt to tryのredundantでサクっと切られるだろうが、それは結果論。本番でパッと気づく人がどれだけいるだろう。サクっと切れるのは、講師は予習をしているし、何度も解説しているからではないのか。本番では(E)との比較で初めて気づく人が多いだろうし、それでよいのだ。他の解説同様、ここもあえて本番の意識の流れで解説しておいた。
-河野太一
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