Guest Blogger: 河野太一のGMAT OG12解説 SC17
Sep, 08, 2010
Categories: GMAT | Taichi Kono | TOEFL/GMAT/GRE
This is another post from Taichi Kono, author of two textbooks on TOEFL and one on TOEIC and a highly experienced TOEFL, TOEIC, and GMAT instructor. Most of his posts will be in Japanese. This post is on GMAT sentence correction. His other posts can be found here.
-Adam
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河 野塾代表の河野太一です。年来の友人であるAdam Markusさんのご厚意で、”The Official Guide for GMAT Review, 12th Edition”の解説ブログの内容の一部をこちらにアップさせていただくことになりました。オリジナルは河野太一のGMAT OG12解説でご覧いただけます。なお、オリジナルのほうは予告なく内容を変更することがあり、ここに上げたものと相違があることがありますのでご了承ください。私のこれまでの記事やGMAT以外の話題についてはこちらをご覧ください。
SC17
選 択肢の短さを見る限り簡単な問題で、下線部の前後だけ見れば解けそうに思えるが、筆者はそのような問題でも大きな文構造を、ラフにでもよいから把握するこ とをおすすめする。この問題で言えば、一見して並列がポイントとなっているが、その並列部分が本文のどこと対応するのかを探さなければならない。下線部か ら前に遡って対応箇所を探していくやり方で簡単に解けることもあるが、それは結果論だ。焦りや思い込みのせいで、もっと前のほうに対応箇所があるにもかか わらず、そこにたどり着く以前に他の部分を対応箇所と勘違いをしてしまうこともある。文を前からたどって大きな構造だけでも把握しておけば、そのような間 違いを減らすことができ、かつ結局のところ速く解けることが多い。
ここではThe commission (S) has directed (V)が主節であること、その後はずっと修飾要素で、that節は動詞がdo not containと複数受けであることと「含む」という意味から、直前のfoodsにかかる関係詞節であることが見抜ければよい。そこまで見れば、下線部が 主節またはその一部と並列されているのではなく、that節の中で働いている可能性が高いことがわかる。
では何が並列されているのかの検 討に入る。ヒントはカンマ2つに挟まれたchemical preservatives。これで名詞が並列されていることがわかり、containの後ろから始まって、… additives, chemical preservatives, and/or N、というA, B, and Cの構造になることが想定できる。この時点で(B)はアウト。ちなみにcolorの後ろのorはcolorとflavorを結び、「名詞の形容詞化」で後 ろのadditivesにつないでいるだけ。つまり細かくは、1 or 2A, B, and Cという構造。このように大きな並列構造の中に小さな並列構造が含まれていることはよくあるので、どれがどこまでを結んでいるのかを見極めなければならな い。
残りの選択肢ではnothingかanythingかを選ばなければならないようだ。この2つを選ぶときのコツは下線部以外の部分 に否定語を探すこと。ここではcontainの前にdo notがある。nothingでは二重否定になってしまうので、(A)と(C)はアウト。
(D) と(E)の選択はやや難しい。andとorは文法的には同じ働きであり、意味もどちらでも通じるように思えるからだ。that has beenの有無がポイントかとも考えるが、(E)はanythingの後ろにdone形容詞が置かれている形と考えれば文法的にはあり得る。逆にthat has beenを不要とする理由もない。やはりandとorの意味的差異がポイント。andだと並列されているすべての要素をfoodの中にcontainする ことになるが、orなら一個だけでもよいことになる。意味的にもorのほうがしっくりくるし、color or flavor additivesの部分にorが使われているのもヒント。
-河野太一
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