Guest Blogger: 河野太一のGMAT OG12解説 SC15
Jul, 25, 2010
Categories: GMAT | Taichi Kono | TOEFL/GMAT/GRE
This is another post from Taichi Kono, author of two textbooks on TOEFL and one on TOEIC and a highly experienced TOEFL, TOEIC, and GMAT instructor. Most of his posts will be in Japanese. This post is on GMAT sentence correction. His other posts can be found here.
-Adam
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河野塾代表の河野太一です。年来の友人であるAdam Markusさんのご厚意で、”The Official Guide for GMAT Review, 12th Edition”の解説ブログの内容の一部をこちらにアップさせていただくことになりました。オリジナルは河野太一のGMAT OG12解説でご覧いただけます。なお、オリジナルのほうは予告なく内容を変更することがあり、ここに上げたものと相違があることがありますのでご了承ください。私のこれまでの記事やGMAT以外の話題についてはこちらをご覧ください。
SC15
文全体の構造を把握してから取りかかるのが筋(というか、速くて正確な手法)だが、キレイに揃った選択肢の頭が否が応でも目に入る。一見してdoing副詞(分詞構文)か<and +動詞>かという選択の問題であることが見て取れる。
それを見た上で文構造の把握に取りかかる。 Warning …はdoing副詞であろうと仮説を立て、カンマまで目を飛ばしてその後ろを見ると、主節のSVらしきもの(the National Academy of Sciences has urged)がある。文頭と文末の両方にdoing副詞を配置する形になるのかもしれないと思いつつ下線部に目を飛ばす途中で、, instituteが目に入る。この瞬間、動詞の原形がA, B, and Cの並列になっているのだと判断し、(A)(B)(C)はサヨウナラ。もし下線部をcreating …とし、直前のカンマを「主節とdoing副詞を隔てるためのカンマ」と解釈してしまったら、真ん中にある, institute(カンマ+動詞原形)の説明が付かなくなる。
for doingとto doの戦いならto doに軍配で、(E)が正解。このto takeは後置のto do形容詞で、「〜するための」という基本的な意味で使われている。カンマに注目するといかにラクに解けるかという見本のような問題。
ちなみに、ライティングの添削をしていると、to do形容詞、またはto do副詞を用いるべきところを、ことごとくfor doingとする人をたまに見かける。日本語に訳せばたしかに「〜するための/に」となるが、英語では不自然。<前置詞+ doing>という組み合わせ自体に問題はないので、「なぜダメなのか?」と問われても困る。for doingとする実例もまれにあるため、「通常はto doを使います」としか言いようがない。このあたりが、理屈だけでなく、大量の英語を読むことで「自然な英語」の感覚を身につけてほしいところ。
-河野太一
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