Guest Blogger: 河野太一のGMAT OG12解説 SC23
Apr, 25, 2011
Categories: GMAT | Taichi Kono | TOEFL/GMAT/GRE
This is another post from Taichi Kono, author of two textbooks on TOEFL and one on TOEIC and a highly experienced TOEFL, TOEIC, and GMAT instructor. Most of his posts will be in Japanese. This post is on GMAT sentence correction. His other posts can be found here.
-Adam
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河野塾代表の河野太一です。年来の友人であるAdam Markusさんのご厚意で、”The Official Guide for GMAT Review, 12th Edition”の解説ブログの内容の一部をこちらにアップさせていただくことになりました。オリジナルは河野太一のGMAT OG12解説でご覧いただけます。なお、オリジナルのほうは予告なく内容を変更することがあり、ここに上げたものと相違があることがありますのでご了承ください。私のこれまでの記事やGMAT以外の話題についてはこちらをご覧ください。
SC23
(A) The weight of … (S) … is (V) concentrated (passC) が主節の構造。usedは後ろに目的語がないことと、意味から、後置のdone形容詞で、the discusにかかると判断できる。discusの意味をハッキリ知らずとも、陸上競技(track competition)で使われる道具であろうと想像はつく。track competitionやtrack meet(陸上競技会)のようなtrackの使い方は一応知っておいた方がよい。but now itまで文法・意味とも特に問題はなさそう・・・と見てきて、isがおかしいことに気づく。前にpreviousとあり、butを挟んでnowと対比させているのであれば、主節の動詞は意味上過去形でなければならないはずだ。
(B) 動詞がwasになっているのはいいが、According to a previous designの時点でアウト。according toは「〜に照らして」という意味もあるが、「照らして」とはどういうことなのか、この文における意味があいまいだし、「〜(の発言)によれば」ではなおさらおかしい。
(C) Once designed …はdone副詞(受身の分詞構文)に、副詞のonce(かつて)が付いた形で、問題なし。意味上の主語は主節の主語the discusで、意味上も問題なし。ここで主節の主語をthe weight of the discusとし、「weightはdesignされないだろ!」というツッコミを入れさせる間違い選択肢をよく作ってくるが、ここは素直。with its weight concentrated …はいわゆる「withの付帯状況構文」で、She was sitting there with her leg crossed.と同じ用法。
(D) once designedというdone副詞句が主語の後ろに回るのはよいとして、主節の動詞がなくなっている。usedは動詞でないと見抜くことがポイント。
(E) designedまではOKだが、havingは無理矢理感ただよう。という、いわゆる「使役動詞」の使い方はいいとしても、主語がモノなので、モノが意思を持ってits weightがconcentrateされる状況を作り出したかのように受け取れ、違和感を感じる。doing副詞が後ろに回っていること自体はOKだ が、なんともしっくりこない表現だ。さらに後ろを見ると、passCであるlinedに対する動詞がない。このことをもってOGはこの選択肢を切っているが、それは早計。すごく好意的に見れば、linedはandを挟んで、主節の主語であるwasにつながっている(つまりwasの後ろから分岐している)とも解釈できるからだ。しかし、そうするとand nowが過去形の動詞につながることになり、その時点でおかしくなる。また、文の内容的には「以前と現在」が対比されるべきなのであろうから、接続詞は andよりbutのほうが、論理関係がハッキリする。ここまでくれば、(C)を差し置いて(E)を選ぶ理由はなくなる。(C)が正解。
-河野太一
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